2010年9月2日木曜日

Frieve Audioの使い方について 2

他のソフトにはないFrieve Audioの機能で、自動音響補正機能というものがあります。
これの仕組みを説明しますと、 録音されているデータとスピーカーから出てきた音とを比べて、 その差を消すようにイコライザで調整するものです。

つまり、この機能を使えば理論的には、完全にフラットな周波数特性の音を出すことができます。 (実際は、そこまでうまくいきませんが。)
ちなみにこの機能は、ASIOドライバ導入済みの環境でのみ使えます。
それではこの機能の解説に入ります。

用意するものは、全指向性(無指向性)のマイクです。 出来るだけ周波数特性がフラットな物を選んで下さい。

カラオケで使われているようなマイクは単一指向性のものですので、
 この補正機能を利用するのにはあまりよくありません。
それでも効果はありますけどね。 

まずは音響特性の測定です。

FrieveAudioのメニューから、

「環境」→「音響特性の測定」と進みます。 するとこのようなウィンドウが出てきます。

STEP1で、マイクの用意

STEP2で、スピーカー音量の調整

STEP3で、測定 をします。
 

マイクにもよりますが、普段聞いている音量よりも大きめの音で測定をした方がいい音になります。

STEP3は、デフォルトの設定では自動で終わるようになっています。

STEP4で、「周波数特性の保存」のボタンと、「マスターに反映」のボタンを押して下さい。

これを押さないと、測定をしただけで補正されません。
 

また、きちんと測定されていれば相対レベル、ディレイ、位相の項目に数値などが入りますが、
測定が終わってもそれらが入らない場合は、測定の失敗です。

スピーカーの音量を更に大きくして試して下さい。

右上の「入力レベル:」のところに-192.00など、キリのいい数字が出たまま変わらない場合は、
デバイスの設定が間違っていることが多いです。
設定を見直して下さい。
測定が終わったら、イコライザを有効にしてください。
音響補正はイコライザでされますので、イコライザがオフの場合は補正されていない音になります。

この補正が終われば、今まで聞いたことがある音とはひと味違う音が聞こえるはずです。 マイクを買わなければいけないのでお金はかかりますが、それなりのスピーカーを使っているのなら、 上位のスピーカーに買い換えるよりも安価に、高い効果が出せると思います。 是非試してみて下さい。

ちなみに、部屋の模様替えなどをしたら測定をし直して下さいね。 



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